山下　ワンユニット9名の認知症高齢者グループホームです。また共用型デイサービスとしても機能しており、平日の日中は3名の方がご利用しています。職員数は総勢10名。日中は最低でも4名の勤務体制ですので、ご利用者様一人ひとりにしっかりと寄り添え、その方の些細な状況の変化などに合わせた最適なケアを提供できるのが大きな強みです。

山下　認知症の方を受け入れていますので、認知症ケアに関する教育・研修には特に力をいれています。介護主任は当グループホームでの勤務歴が10年、それ以前も他法人のグループホームで勤務しており、認知症ケアに関して多くの経験を有しています。介護主任と私の二人が中心となり、職員みんなで指導、研修を行なっていますので、グループホームが初めて、介護の仕事が初めてという方でも安心して働くことができます。
　入職後は、まず1日座学研修を行い、その後1ヵ月間は専属の指導担当職員の元でOJT研修を実施します。毎日「振り返りシート」を使って指導担当職員と交換日記のような形でやりとりすることで、問題点の洗い出しや疑問点・不安点の解消などを図ります。また、指導担当職員は必ず毎日「よかったこと」を書くようにしています。これで入職者は自分の成長を実感できるだけでなく、得意なことや、今後伸ばしていった方がいい部分などを知ることができます。
　このほか、同じ建物には同一法人が運営する特別養護老人ホーム・養護老人ホームが併設されていますので、法人全体での職員研修を受ける機会や、職員間の交流機会もあります。1ユニットのグループホームというと、法人はそこだけを運営しており、ほかの事業所の優れた事例などを学ぶ機会が少ない、というイメージを持たれる方もいるかと思いますが、そのようなことはありません。

山下　半年前に介護業界が全く未経験の状態で入職してきた20歳の男性職員がいます。当初は認知症に対する知識・理解も全く無く「認知症の人＝訳の分からないことを言う怖い人たち」という印象を持っていたようです。今は、日々の教育研修の成果や、何でも受け入れられ柔軟な思考ができる本人の性格もあり、ご利用者様一人ひとりの性格や認知症の状態に合わせた対応ができるようになりました。物腰が柔らかく穏やかな性格であることから、ご利用者様だけでなく女性職員の人気も集めています。

斉藤　以前は工場で働いていましたが、知人に誘われて半年前に全く未経験で入職しました。正直、それまで介護の仕事には良いイメージを持っていませんでした。今は、身体介助などは大変ですが、ご利用者様の笑顔に接することができる介護の仕事が好きだと感じています。また、以前の私は人見知りでしたが、ここに来てそれも改善されたと思います。教育がしっかりしており、未経験であっても何もハンデがない職場ですので、私と同じような立場の方にもどんどんチャレンジして欲しいと思います。

山下　資格取得に際し支援が受けられます。初任者研修・実務者研修を受ける職員に対しては、申請すれば受講費用として6万円を補助しています。また介護福祉士を目指す職員については模擬試験受験費用を全額補助します。現在働いている職員の多くは、入職後にこの制度を利用して資格を取得しています。先ほどご紹介した20歳の男性職員も、この制度を利用して初任者研修の資格取得を目指している最中です。
他にも在籍年数がまだ短い職員もいますので、一緒に成長することができます。また、中堅的立場の職員が育つような仕組み・環境づくりにも取り組んでいきたいと思っています。

山下　皆さんの「学びたい」「成長したい」という想いに対しては全力で応援します。介護の仕事は未経験、ブランクがある、グループホームは初めてという方でも安心して応募して下さい。

下津　介護業界でのキャリアは18年、「ゆうけいスマイル」に勤務して10年になります。ここでは、ほかの職員の陰口を言うなどといった、介護現場でよくある人間関係のトラブルを見聞きすることがほとんどありません。「チーム力を大事に」というホームのモットーの中で、そうした風土が醸成され、全職員が日々自然に実践できているのだと思います。働きやすく、学びの機会も多いので成長を実感できる職場だと思います。