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終わってる?介護業界はこれからどうなる?10年後30年後の未来予測

2022/02/11

最終更新日:2022/02/11

「介護業界の10年後30年後はどうなっていくのだろう?」「本当に将来性はあるのかな?」と考えたことはありませんか?

ニーズが高い介護職ですが「人手不足で職場環境が終わってる」「離職が多い」「給料が安い」など、改善しきれていない問題も多々あるのが現状です。

今後、より高齢化社会が進んでいく日本ですが、同時にITや介護ロボットの開発も進んでいます。介護業界はこれからどうなっていくのか、未来予測してみました。

終わってる?介護業界は人手不足でやばい?

慢性的な人手不足だといわれる介護業界。人材が足りないことから、教育体制が整っていない施設も多く、離職を繰り返す人も少なくありません。そのためか「終わってる」「やばい」と表現されることも。

経済産業省の試算によると、介護分野の人手不足は、2035年には79万人に達するといわれています。

 目前に迫る2025年問題

2025年、いわゆる「団塊の世代」の800万人全員が75歳以上になります。日本の総人口1億2257万人のうち、後期高齢者の人口が2,180万人に。いよいよ「国民の4人に1人が後期高齢者」という超高齢化社会が目前に迫っています。

2025年問題とは、超高齢社会が訪れることで社会構造が大きな分岐点を迎え、雇用、医療、福祉など、さまざまな分野で生じる影響のこと。とくに、医療や介護分野の整備は重要課題となっています。

これからの介護業界で人手不足は改善される?

現在、深刻な人手不足が続いている介護業界。より進んでいく超高齢化社会に向けて「介護職員への処遇改善手当」「復職支援のための貸付金制度」といった国の政策も行われていますが、人材不足の改善が追いつかない状況です。

高齢者が増える一方で、働ける人材は減少していく日本。介護人材確保のために「処遇改善」「教育体制の強化」などの対策も必要ですが、介護業務の負担を軽減するためにも「介護ロボット」や「IT技術」が注目されています。

介護業界では、まだまだ「介護ロボット」や「IT技術」の導入が追いついていないのが現状ですが、新しい技術を導入することで、介護職員の業務時間を確保できるようになります。こうした最新テクノロジーにより、業務形態を改善する取り組みが進んでいます。

今すぐに大きな変化は見られないかもしれませんが、テクノロジーの進化により、10年後、30年後の介護業界はもっと働きやすい環境になっていると考えられます。

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10年後は介護ロボットとの生活が当たり前になる?

介護職員が本当にやるべき業務に集中するために、介護ロボットやIT技術による業務効率化を進める傾向にあります。経済産業省も、ロボット介護機器の開発促進の国策を行なっていますが、高額な費用がかかることなどから、なかなか現場への導入が進まない状況です。

費用対効果が大きいといわれる「見守り系ロボット」「排泄支援ロボット」などから、普及していくことが予想されます。10年後の介護業界では、介護ロボットとの生活が当たり前になっているかもしれません。

このままテクノロジーの開発が進めば、軽度の要介護者は、ロボットによるサポートで快適に自立した生活が送れることも予想できます。

介護作業はロボットが賄い、介護職員は、人間同士だからできる触れ合いや心のケアに専念できるようになるでしょう。

これからどうなる?介護業界の未来予測

介護業界は、成長産業です。AIによる事務作業の自動化や、介護ロボットによる排泄支援など、先進的な技術を取り入れることで、深刻な人手不足も改善していけるでしょう。

IT技術や介護ロボットの導入は、一見心ない介護のように見られることもありますが「人間にしか行うことができない暖かいケアを実施するため」にも、最新テクノロジーを導入していく必要があると考えられます。

未来予測は不確実ですが、私たちが10歳30歳と年齢を重ねることは確実です。年齢を重ねれば、いずれみんな介護を必要とするでしょう。介護は「自分事」「身近な問題だ」という意識で、どんな環境で生活したいか、それぞれが考えることに意味があるのではないでしょうか。

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